入所して数年のある利用者様は、何か聞いても「分からない」と言われることが多く、その方から話しかけて下さることはほとんどありませんでした。担当になったこともあり、毎日様々なことを話しかけ、反応は薄くとも積極的にコミュニケーションを図るようにしていました。1年以上経ったある日、その方から「今度、買い物であれとこれを買いたい」と話しかけてきて下さり、とても嬉しく思いました。一朝一夕にはいかなくても、根気良く続けたことで信頼関係が生まれてきたのだと感じました。
子どもの頃、祖母に連れられて当時の授産施設に行ったのが障害のある方との初めての関わりでした。その時に祖母が言った「みんな同じなんだよ」という言葉。
進路を考える中で、障害者福祉への強い思いがあったわけではありませんが、障害のある方が働くカフェでアルバイトをした際、その方達との関わりが純粋にとても楽しく、祖母の言った言葉を思い出しました。それぞれができることを一生懸命に行い、不器用ながらもお客様とコミュニケーションをとろうとする姿を近くで見たり、一見すると奇異に見える行動にもその人なりの理由があることが分かってきたりする中で、障害のある方と社会との橋渡しができたら良いなぁという思いが芽生えました。
觀寿々会には他の法人で9年間働いた後、入職しました。觀寿々会を選んだ理由には高齢者福祉事業、障害者福祉事業を数多く展開し、様々なニーズに対するノウハウを持っている為、その中で自分を高められると思ったこと。福利厚生が充実していること。ワーク・ライフバランスの推進をしていて、プライベートも大切にしながら無理なく働くことができると思ったことなどがあります。
もちろん大変なこともありますが、お互いに協力し合える体制があり、安心して働くことができています。
利用者様の中にはご自分の想いを上手に表現できない方も多くいらっしゃるので、いかに思いを汲み取るか、どのようにすれば楽しく過ごして頂けるのかを日々考えています。
入所して数年のある利用者様は、何か聞いても「分からない」と言われることが多く、その方から話しかけて下さることはほとんどありませんでした。担当になったこともあり、毎日様々なことを話しかけ、反応は薄くとも積極的にコミュニケーションを図るようにしていました。1年以上経ったある日、その方から「今度、買い物であれとこれを買いたい」と話しかけてきて下さり、とても嬉しく思いました。一朝一夕にはいかなくても、根気良く続けたことで信頼関係が生まれてきたのだと感じました。
福祉の仕事は、幅広い知識、技術、発想や、それぞれの職員が好きなことを活かすことができる仕事だと思います。例えば、私は美術館へ行くのが好きなのですが、そこで見た作品や展示の仕方などを、担当している余暇活動の美術クラブを行う際の参考にすることがあります。地域の方に利用者様の作品を見て頂く機会を作れたら良いなぁと思いますし、そういったことを足掛かりに、今まで以上に地域との交流や、啓発活動等も積極的に行っていきたいと思っています。
出勤・送迎
仕事着に着替えたら利用者さまの送迎に向かいます。事業所までの移動中も、表情や言動などから、いつもと変わったことはないか注意深く確認しておきます。
受け入れ・連絡事項の確認
自宅から来所される利用者さまを受け入れるとともに、ご家族が書かれた連絡帳を確認し、当日の体温や自宅での出来事などをよく把握します。
朝の会・レクリエーション
利用者さま全員に作業室へ集まってもらい、一日の流れを口頭で説明。その後、絵を描いたり、音楽に合わせて歌ったり、体を動かしたりするレクリエーション活動の支援を行います。
先休憩
食事の介助を行うため、利用者さまより一足早く昼休憩に入ります。心と体をしっかり休めて午後からの支援業務に備えます。
食事介助・トイレ誘導
食事の時間を楽しんでいただけるように一人ひとりの障害の度合いに合わせて介助。食後の歯磨きと、トイレへ誘導して排せつの介助も行います。
受注作業
事業所で受注したホースバンドの組み立て作業を見守ります。間違って作業してしまわないためにも、事前に作業方法と手順を分かりやすく教えています。
送迎・記録物記入
利用者さまの送迎から事業所に戻ると、一日の業務内容や出来事を書き出して記録として残します。これも、より良い支援を行うための大切な業務です。
退勤
伝達事項があれば上司や夜勤の職員に伝え、身支度を整えたら退勤。仕事とプライベートを上手に切り替えることで、私生活も充実させることができています。