觀寿々会なら多様な働き方が実現しやすいと思います。まず、職場の雰囲気が良いので一人で悩みを抱え込んでしまうことがありません。相談からはじまり、理解が得られ、充実した制度を利用してキャリアを存続することができる。私も時短勤務制度を利用して働き続けることができています。自分自身で限界を決めてしまう前に自分の可能性を試すチャンスがある、有り難い環境です。
三人の子どもを持つ母親として、理解ある上司と同僚の協力の下、短時間勤務制度を利用して働き、仕事と子育てを両立してきました。この仕事をしていく上でも出産・子育てを経験して良かったと思います。
産まれたばかりの我が子を抱き上げた時、小さな体重ではなく「命の重み」がずっしりと私に迫りました。それはまた、利用者さま一人ひとりの「命の重み」に気付いた瞬間でした。ほうっておいたら死んでしまう命に、誰かが食事を与え、不快を取り除き、あたため、声をかけつづけた。今ある命は障害の有無にかかわらず、誰かがその方を大切に育てた証なんだなと。それを引き継いで今、支援をさせていただいているんだと身が引き締まる思いがしました。
利用者さまは皆さん、真っ直ぐ全力で受け止めてくださるので、いつもこちらが人間的に試されているような感じがあり、曲がった生き方をしていたら説得力がない気がしています。だから私生活もとても大事で、仕事を理由に家事の手を抜くことはなく、子どもたちに最大の愛情を注ぎ、私自身が「しっかり生きる」ことを心がけています。
觀寿々会なら多様な働き方が実現しやすいと思います。まず、職場の雰囲気が良いので一人で悩みを抱え込んでしまうことがありません。相談からはじまり、理解が得られ、充実した制度を利用してキャリアを存続することができる。私も時短勤務制度を利用して働き続けることができています。自分自身で限界を決めてしまう前に自分の可能性を試すチャンスがある、有り難い環境です。
ある利用者さまと私の子どもとの間で手紙と絵のやり取りが続いています。私が受け渡し役となり、利用者さまは手紙を書き、子どもは絵を描いてお互いが楽しんでくれているようです。利用者さまに喜んでもらえるだけでなく、子どもにとっても良い経験になっています。幼い時期に障害を持つ方と関わることで、偏見を持たない大人に成長してくれればと思います。
家族の朝食とお弁当作り
仕事を理由に家事の手抜きはできません。3人の子どもたちには、できる限りごはんやおやつを作ってあげるよう心がけています。
保育園へ送り出し
一番下の子どもを送り出します。子どもと一緒にいられる時間は短いですが、大事なのは時間の長さより濃さだと考え、前向きな言葉で気持ちや考えを伝えています。
出勤
仕事モードに切り替えて出勤。打ち合わせや会議などがある日は、いつもより少し早めに出勤することもあります。
関係機関とのケース会議
一人の利用者さまに携わっている医師やケースワーカー、社会福祉協議会の担当相談員など、関係者が集まって現状把握と今後の方針について話し合います。
事業所見学対応と面接
見学の予約があったので、施設利用を検討されているご本人とご家族に施設内を案内。前向きなご要望があれば、面接をして入所に向けた説明をします。
個別支援計画関係書類の作成
3カ月に1回のペースで利用者さまの支援計画を見直す会議を実施。会議での内容を踏まえ、利用者さまとその家族に向けて計画の見直しに対する同意書類を作ります。
退社・保育園お迎え
時短勤務をしているので、定時より1時間早く退社。施設から一歩外に出たら、気持ちを切り替え、保育園に子どもを迎えに行きます。
夕食、入浴、読み聞かせなど
家族で食卓を囲んで夕食をとります。私が忙しい時は夫が夕食を作ってくれることも。家族の協力のおかげで、仕事と家事をうまく両立することができています。
欧米諸国では健常者と障害者が対等です。オーストラリアでは一つの法律を決める際も知的障害を持つ当事者が委員会の一員に加わり、同じ土俵に立って議論をします。日本の障害者福祉は50年遅れていると言われており、そんな現状を変えていくためにも、高いビジョンを持って現場から改革を進めていきたいです。そのために多くの人と出会い、出会いから得た私たちにできることを取り組んでいきたいと思っています。